

院長コラム
今から行く オンライン診療
口唇の水ぶくれ、もしかしてヘルペス以外かも?
こんにちは!院長です。
「唇に水ぶくれができた!」とご心配されて受診される患者さんは、皮膚科にとても多くいらっしゃいます。
ほとんどの場合「口唇ヘルペス」と診断されますが、実はヘルペスではないケースも時々見受けられます。
もしヘルペス以外の病気だった場合、市販されている「口唇ヘルペス用の薬」では治りません。
そのため、当院では患者さんの症状をしっかりお聞きし、見落としがないよう慎重に診察するよう心がけています。
口唇ヘルペスの「意外な特徴」を知っていますか?
ここで、口唇ヘルペスの大切な特徴を一つご紹介します。
それは「口唇ヘルペス(再発時)は、実は何も治療しなくても1週間〜10日程度でかさぶたになり、自然に治っていく」という点です。
もちろん治療薬を使うことで症状を早く軽くしたり、治るまでの期間を短縮したりすることはできます。
しかし基本的に放置しても治る病気なのです。
ヘルペス以外の水ぶくれに要注意!
この特徴を知ると、「もしや?」と思うかもしれません。
そう、「2〜3週間以上経っても治らない口唇の水ぶくれ」は、ヘルペス以外の病気の可能性が高いと考えられます。
では口唇ヘルペス以外には、どんな病気が考えられるのでしょうか?代表的な例をご紹介します。
口唇に水ぶくれができる主な病気
- かぶれ(接触皮膚炎)
何かの物質に肌が触れて、アレルギー反応やかぶれが起きると、水ぶくれが多発することがあります。
唇の場合、口紅やリップクリーム、歯磨き粉、歯科で使用する薬剤、果物などが原因になることがあります。
特に皮膚科医が注意深く診るパターンとして、
「最初は本当に口唇ヘルペスだったが、
使っていたヘルペス薬にかぶれてしまい、
かえって水ぶくれが増えたり広がったりする」ケースがあります。
この場合は、患者さんから症状の詳しい経過を丁寧にお聞きして、総合的に判断します。
- 帯状疱疹 口唇ヘルペスと同じヘルペスウイルスの仲間が原因ですが、帯状疱疹はより広範囲に症状が出やすいのが特徴です。初期の1日目など、水ぶくれが数個しか出ていないこともあり、注意が必要です。
- やけど 単純に熱いものに触れてやけどをした場合も、水ぶくれができます。
- 虫刺され 特に赤ちゃんや小さなお子さんでは、顔を虫に刺されることがよくあります。ひどく腫れると、その部分に水ぶくれができることもあります。
その他にも、固定薬疹、口唇カンジダ、口唇粘液嚢胞なども、見た目が似ていることがありますが、水ぶくれの状態や症状の経過を詳しく診察することで、ほとんどの場合は区別することができます。
「これはヘルペスかな?」と思っても、なかなか治らない場合や、症状がいつもと違うと感じた場合は、自己判断せずに、ぜひ一度皮膚科にご相談ください。
受付時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
午前 |
●
● |
● |
●
● |
ー | ● |
●
● |
午後 |
●
● |
● | ー | ● | ● | ー |
● 院長 ● 副院長(女性)
臨時休診については新着情報をご覧ください。アクセス
地下鉄堺筋線・谷町線 南森町駅
JR東西線 大阪天満宮駅 3番出口 徒歩2分
〒530-0041
大阪府大阪市北区天神橋2丁目北1-21
八千代ビル東館1階