フケ症(脂漏性皮膚炎)
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フケ症(脂漏性皮膚炎)は、細かく白い米ぬか(粃糠)のような角質片が多量に頭皮から剥がれ落ちてくる皮膚疾患です。
症状
皮脂分泌の活発な部位に、黄色~銀白色のフケのようなものを伴った赤みが生じます。
頭、顔の生えぎわ、わき、へそまわり、あしのつけねがよく発症する部位で、かゆみを伴うこともあります。
治療で一度改善しても、しばしば症状が再発することがあります。新生児~乳幼児期に生じる「乳児型」と、思春期以降にみられる「成人型」の2種類があります。
原因
皮膚に常在しているマラセチア菌や皮脂成分、肥満、ストレスなど、様々な生活習慣や環境などがかさなって発症すると考えられています。
「乳児型」では、生後1ヶ月頃から分泌される過剰な皮脂が原因で発症します。
治療方法
「乳児型」は適切なスキンケアで生後1年頃までに改善していくことがほとんどです。
症状が繰り返して困るのは主に「成人型」です。
「成人型」の治療は「薬物治療」と「生活習慣の改善」の2本柱で行います。
薬物治療
1.ステロイド外用剤(ぬり薬)
炎症を抑える薬です。軟膏、クリーム、ローションなど様々な剤形があります。
頭部の場合、通常ローションタイプを選択しますが、効率的に治療を行うには、適切な量・箇所に塗布することが大切になります。
また難治性の場合にはシャンプータイプの薬剤も使用することができます。
2.抗真菌外用剤(ぬり薬)
原因のひとつである、マラセチア菌が増えないようにします。
フケ症の症状が強い場合は効果を実感しにくいかもしれませんが、根気よく治療を使うことで症状の予防を期待することができます。
クリーム、ローション以外にスプレータイプもあります。
生活習慣の改善
3.適切な頭皮ケア
洗髪後、6~24時間で頭皮の皮脂は洗髪前の量に戻るといわれています。
洗髪の回数は皮脂の分泌量や季節によっても変化しますが、1日1回のシャンプーによる洗髪をおすすめします。
4.日常生活
睡眠不足や過労、ストレスは症状を悪化させます。規則正しい生活を送るようにしましょう。適度な休養や気分転換でストレスを発散することも大切です。
5.食事
ビタミンB群が不足すると皮脂が出やすくなると言われています。
豚肉・ほうれん草・牛乳・レバー・しいたけなどのビタミンB群を多く含む食べ物を採るように心がけ、脂っこいものや甘いものの摂りすぎには注意しましょう。
アルコール、タバコは症状を悪化させますので、できる限り控えましょう。
アクセス
地下鉄堺筋線・谷町線 南森町駅
JR東西線 大阪天満宮駅 3番出口 徒歩2分
〒530-0041
大阪府大阪市北区天神橋2丁目北1-21
八千代ビル東館1階