院長コラム
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院長が自分ひとりで自分の指を縫合した話
あれは数年前のお正月のこと、大根の皮を剥いていたときです。
包丁を新調したてで、いつもよりスルスルと包丁が進むと思った矢先、左手の指まで切ってしまったことがありました。
熱!痛いっ!と思ったときには、親指の腹側がきれいに2cmほど切れていました。
なかなかの出血です。とりあえず流しの上に手を移動させ観察すると腱や大きな動脈は大丈夫そうです。ただ皮下脂肪の層までは届いているので休みの数日間で収束させるには縫合したほうが良さそうです。
どうしたものか。
さいわい私は皮膚科医でこのような軽めのキズならよく診たことがあります。
さらに幸いなことに職場には道具が揃っています。
だったら自分で縫うしかない!
そう思った私は、応急処置をして職場に移動し、誰もいないクリニックでひっそりと縫合準備をすることに。
使えるのは右手だけ(と左手の親指以外も)。自分で自分の左手に麻酔の針を刺したあと、右手で左手を縫い合わせました。
おかげで正月明けの仕事始めには薄いテープぐらいですみ、事なきを得ました。
この経験を経て私はいくつかのことを学びました。いまでもこれらのことを心に留めて仕事に料理に勤しんでいます。
- 包丁のキズは痛いし、なかなか血が止まらない。
- 麻酔の注射もやはり痛い。
- 指の麻酔は時間がかかる(指の麻酔はちょっと特殊な効かせ方です)。
- それを待たずに焦ると縫うのがやはりまだ痛い。
- 片手で縫合するのは意外となんとかなる。
- 関の刃物はよく切れる!「あれはいいものだ」
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