副院長です。

悪夢のようなさくらんぼアレルギーの件があり、恐ろしくなったのでアレルギーの採血検査をすることにしました。（当院ではアレルギーの採血検査が可能です。調べられる項目と調べられない項目があります。）

院長に採血してもらい数日後、待ちに待った採血結果が届き愕然としました。

なんと結果は

「花粉も食物も全部アレルギーなし」

え？なんで？

スギやイネの時期、外に出ると決まって鼻や目の症状が出るんですよ？

と盛大に文句を言いたい気分でした。

このように、実はアレルギー採血検査は万能ではありません。

採血検査の場合、体から取り出した血液を容器に入れた状態でアレルギー反応が起こるかを判定します。

しかし体の中で起きることと、体の外で起きることは、同じ人間の血液を使っていても完全にイコールではないのです。人体の不思議です。

ほとんどの方はスギ花粉症があれば採血でスギ陽性の結果が出ますが、このようにスギ花粉症でも採血データが陰性になる場合が稀にあります。

採血してアレルギー陰性でも、明らかに症状があればその結果を優先してください。と患者さんにはお伝えするようにしております。