こんにちは、副院長です。

今回は「皮膚科ハロウィンシリーズ」を書きたいと思います。

先日USJのホラーナイトに行きました。

そこで闇夜に照らされたヴァンパイアの顔を見ながら考え込んでしまったのですが…

「ヴァンパイアは太陽の光に弱い」

という説がありますね？

太陽光（日光）は波長によって

1）紫外線（UVA、UVB、UVC）

2）可視光線

3）赤外線

に分かれています。

ヴァンパイアが苦手なのはどの波長なのでしょうか？全ての波長が苦手なのでしょうか？

当院には紫外線（のうちUVB）を発する「エキシマライト」という機械があります。

みかん箱ぐらいの大きさで、院長の診察室に置いています。コンセントさえあればポータブル式に使えます。

ということは…

ヴァンパイアがUVBも苦手であると仮定するなら、

この南森町にヴァンパイアが発生した場合、近隣の皆様には当院に逃げ込んでいただいて、

院長がエキシマライトを背負って照射しまくれば退治できるということになりますね。

ちなみにエキシマライトは保険適応されており、

・円形脱毛症

・尋常性白斑（お肌の色が白く抜ける病気）

・尋常性乾癬（ガサガサの赤い斑点ができる病気）

・アトピー性皮膚炎

など様々な病気の治療に使われています。

ヴァンパイアが紫外線に弱いとすると、ヴァンパイアは円形脱毛症が悪化してもエキシマライト治療は受けられないわけですね。

そもそもヴァンパイアは円形脱毛症などの自己免疫疾患になるのか？

ヴァンパイアの免疫系はどうなっているのか？これも非常に興味深いトピックです。

ヴァンパイアは病気になっても治療の選択肢が狭くなるのかと考えると、目の前のヴァンパイアに対して怖いというより気の毒な気分になってしまいました。

ホラーナイトの喧騒の中でそんなことを考えてしまうのはどうかしていると自分でも思いますが、もはや職業病のようなものでしょうか。