院長コラム
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「いま」が病気の「いつ」なのか
院長です。
今回は分かりにくいタイトルから始めました。
例を挙げて説明していきましょう。
この記事を11月23日に書いていますので、「皮膚の乾燥」の例にします。
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問診票に「皮膚の乾燥」と書いた患者さんが3人おられたとします。
、
10月に受診された患者Aさん
12月に受診された患者Bさん
2月に受診された患者Cさん
3人とも同じお悩みではありますが、
おそらく症状も異なりますし、おそらく処方内容も変わってきます。
なぜなら、
10月のAさんは、
「乾燥の始まりたて、または、1年前の冬の乾燥トラブルを思い出して」受診されている
事が多いので、それほど症状は進んでいません。
十分な保湿ケアをメインに処方・指導することになります。
ステロイドはあまり出しません。
12月のBさんは、
「乾燥が進み、一部には乾燥性湿疹もでて、かゆみもあるため」受診されていることが多いです。
「湿疹」の部分にはステロイドも出します。
でも「一部の湿疹だけ」にステロイド、「乾燥」には保湿剤を塗って欲しいので、保湿剤とステロイドの塗り分け指導がメインです。
2月のCさんは、
「全身あちこち乾燥性湿疹がでて、ひっかききずだらけ」みたいな状態だったりします。
こうなると、全体にステロイド外用が必要です。悠長に塗り分けしている場合ではないことが多々あります。
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というように、「皮膚の乾燥」でも
10月:初期、
12月:中期
2月:後期
のように、時期があるわけです。
おなじことが他の病気すべてにあてはまります。
ほかの湿疹(手湿疹、アトピー性皮膚炎、など)
尋常性ざ瘡(ニキビ)
円形脱毛症(以前書きましたコラムはこちら)
帯状疱疹
口唇ヘルペス
低温熱傷
なんでもです。
病気の診断も大事なのですが、
患者さんが受診されたタイミングである「いま」が、それぞれの病気の初期~後期の「いつ」なのかを考えに入れて診察・投薬することも重要だと思っています。
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