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せつ(セツ、癤)
「いつものニキビと思ったら触るだけで激痛がある」
「ニキビと思っていたら1ヶ月なおらない」
当院では上記のような患者さんがよく受診されます。
今回は「おでき」についてです。
「おでき」とは
毛包炎=毛包に炎症がおきたもの(大半は細菌感染による)のことを指します。
一般の言葉でも、
「にきび」
「ふきでもの」
「おでき」
「めんちょう」
などいろいろ呼び名がありますが、
皮膚科では、炎症の深さや広がりで毛包炎を分類しています。
思春期ニキビでよく見るような小さな赤ニキビのことを「ざそう(痤瘡)」と呼び、
それより深くなったものを「せつ(セツ、癤))」、
隣接する毛包も巻き込んだものを「よう(ヨウ、癰)」と呼びます。
「いつものニキビと思ったら触るだけで激痛がある」
「ニキビと思っていたら1ヶ月なおらない」
このような場合は「せつ(セツ、癤)」であることが多く、
残念ながらニキビの塗り薬だけではなかなか効果がでません。
早めに治療効果を出すには、
- 相性のいい抗生物質の内服
- 切開して膿を出す
が必要となります。
「切開して膿を出す」ができれば最速ですが、部位によっては治ったあとの瘢痕の問題もあり、すべてのひとが決断できるわけではありません。
・「せつ(セツ、癤)」と気づけるかどうか
・MRSAなどの多剤耐性菌による「せつ(セツ、癤)」の存在
についても書きたいのですが、長くなりますので、次回以降まとめます。
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