診察中に皮膚症状を拝見する際、患者さんが

「皮膚がボロボロで汚くてすみません」

「酷いので先生がびっくりするかもしれません」

と仰ることがあります。

私たちは皮膚科医ですので、ボロボロのお肌を治すのが仕事です。ツルツルの美肌では私の出番がありませんから、血が騒ぎません。

むしろお肌ががボロボロ・ガサガサ・ジュクジュクであればあるほど皮膚科医の血が沸き立ちます。

酷い症状だからとびっくりしてしまうようなこともありません。病院に勤めていた頃に重症患者さんや、救急搬送された悲惨な状態の方を診てきた経験があるからです。

患者さんには遠慮なさらず、是非ボロボロのお肌を見せていただければ何らかのお役には立てると思います。