院長コラム
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LINEドクター
「なんとか大」
院長です。
以前活動していたラーメンズというコント師が大好きで、一時期は穴が開くほどDVDをよく観ていました。
そのコントの一幕に「大マンモス展」が何を意味するのか議論する場面があります。
ひとりは「大マンモス」という普通のマンモスより巨大なマンモスの展覧会のことだ、と言います。
もう一人はそうではなく「マンモスを扱った大きな展覧会」を指すのだろう、と言います。
「マンモスを扱った大きな展覧会」という意味なら、「マンモス大展」ではないのかとまた反論。
しかしその名称なら「マンモス大のサイズの別のナニカの展覧会」なのではないかと議論が進みます。
前置きが長くなりましたが、ここで皮膚科の話につながります。
皮膚科では、皮疹や腫瘍の大きさを表現し、紹介状を書いたり誰かに伝えるときに、
「ミリメートル」「センチメートル」だけではなく、
「鶏卵大」「小豆大」「母指頭大」などの表現をすることがよくあります。
そう「なんとか大」とは、ざっくりしたサイズを表す日本語なのです。
伝統的な表現ではさきほどのもの以外にも
「粟粒大(ぞくりゅうだい)」「鵞卵大(がらんだい)」「豌豆大(えんどうだい)」などがあります。
私が医師になった20年以上前にも思いましたが「粟(あわ)の粒」や「ガチョウ(鵞鳥)の卵」を見慣れている人がどのぐらいこの世の中にいるのでしょう。研修医のころは言葉を調べなおしてサイズを想像していました。
「小豆(あずき)」や「豌豆(えんどう)」についても品種でサイズが変わってきますし、「調理前」か「調理後」かでも変わってきます。なんて曖昧な表現なんでしょう。
私はこのようなことを踏まえ、伝え間違いが起こらないような表現を心がけています。
「1円玉大」「100円玉大」は使いやすいですし、
「ごま粒大」や「ごはん粒大」も想像しやすいと思います(なんとなく「米粒」は炊く前の白米、「ごはん粒」は炊きあがった白米の感じがします)。
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