院長コラム
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やらない方がいい!皮膚科医が警鐘を鳴らす「昭和のスキンケア」
院長です。
今回は、昔ながらの方法で体に良いと信じられてきた「乾布摩擦」の話です。
乾布摩擦(かんぷまさつ)にエビデンスはありません
乾いたタオルなどで肌を直接こすり、体に良い影響を与えるという民間療法をご存知でしょうか?
残念ながら、この「乾布摩擦」には、皮膚科領域において科学的なエビデンス(根拠)は認められていません。
むしろ、このようなタオルの強い摩擦は、肌にとって多くのデメリットを誘発します。
①皮膚のバリア機能が壊れる: 摩擦によって皮膚表面の角質が傷つき、皮膚炎ができやすい肌になってしまいます。
②色素沈着の原因になる: 摩擦による慢性的な刺激がメラニン生成を促し、首や脇、関節部などに色素沈着や摩擦メラノーシス、皮膚がゴワゴワになる苔癬化を引き起こします。
健康に良いどころか、肌トラブルを招く原因にしかなりませんので、乾布摩擦は推奨できません。
すべての「摩擦」は肌にとってマイナスです
皮膚にとって、すべての「摩擦」はメリットが全くない刺激と思っていただいて差し支えありません。
実は、患者さんの中には「こすっていないつもり」「ひっかいていないつもり」でも、無意識のうちに肌に強い摩擦を与えてしまっている方が多くいらっしゃいます。
特に、アトピー性皮膚炎や慢性湿疹の患者さんは、汗をぬぐうためにタオルでゴシゴシ肌を拭く、あるいは強いナイロンタオルで体を洗うといった行為が、症状を悪化させる原因になっていることが多々あります。
「優しく触れる」を意識するだけで、肌のコンディションは大きく改善します。日々のスキンケアや体の洗い方を、ぜひ一度見直してみてください。
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