院長コラム
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マダニのトラブル① 肉アレルギー
院長です。
ハロウィンで副院長のヴァンパイア話が続きました。
ヴァンパイア(吸血鬼)は各地の伝承で語られていますが、現代では架空の存在とされています。
しかし現実の皮膚科界隈では、ヴァンパイア(吸血鬼)に近い存在が実はいるのです。
(と勝手に私が思っているだけですが)
それは、マダニです。
比較表をつくってみました。
だいぶ無理があるのは私もわかっていますが、ほんの少しは似ているように思いませんか?
今回はこの表にひっそり書いてある「アレルギー」について書いてみます。
マダニはいろいろな感染症を媒介しますのでニュースでよく注意喚起されていますが(日本紅斑熱や重症熱性血小板減少症候群:SFTSなど)、
近年は感染症だけではなく肉アレルギーも問題になっています。
マダニに何度も咬まれてアレルギーが成立すると
牛肉や豚肉などの哺乳類の赤身肉や一部の薬剤を摂取したときにもアレルギー症状を起こしてしまう、というものです。
(a-Gal:アルファ・ガル症候群)
マダニの唾液に含まれる成分(a-Gal:アルファ・ガル)が、牛肉や豚肉などの成分と共通しているそうです。
ほかのアレルギーと同様、一度なってしまうと体質を戻すことは簡単ではありませんので、
そもそもならないように予防する、ということが大切です。
- マダニに咬まれように気をつける
(厚労省やキンチョウのサイトにわかりやすく書いてあります。)
草むら(山や森以外でも)では、できる限りお肌を隠しましょう。隙間をなくすことが大切です。
マダニにも対応している虫除けをしっかり使用する。
- マダニに咬まれたときに、無理に取らないようにする。
無理に引っ張ることで、唾液が皮内に入りやすくなるようです。マダニの破片が皮内に残ることもあります。
マダニが付着したまま受診していただければ、なんとか対応します。
アクセス
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