こんにちは、副院長です。

患者さんがマイナンバーカード（マイナ保険証）で受診された際に

薬剤情報の取得に同意していただくと

医師側から投薬歴を見ることができるようになりました。

いままでのお薬手帳での確認と比べて便利です。

お薬手帳との違いは

１）数年前の投薬も分かるようになった

（お薬手帳は古いのまで持参されないことが多く最近の薬しか載っていない方が多かった）

２）入院中の投薬歴が分かるようになった
（お薬手帳では入院中の薬歴はブラックボックスでした）

という点だと思います。

１）について

アトピー性皮膚炎など慢性疾患の方については

ここ数年の投薬内容が分かるのが大変ありがたいです。

「1年間マイザー軟膏を塗っているが効きません」

というアトピー性皮膚炎の方が初めて来られた場合でも

1年間でマイザー軟膏５ｇしか使っていないのか

1ヶ月に５０ｇ使っているのか

では対応が全く異なります。

２）について

ずっと通っている患者さんの皮膚症状が最近急に悪化し

違和感を感じて薬歴を拝見すると

2ヶ月前にコロナ感染で入院されていたときの点滴薬のせいだった、

というようなこともありました。

ただ、マイナンバーカードで受付したたけでは薬歴は分かりません。

患者さんご自身が情報開示に「同意する」ボタンを押さないと情報は見えませんので、

差し支えない方はボタンを押して頂けると助かります。