院長コラム
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LINEドクター
共感力
院長です。
学生のころ、患者さんと信頼関係を築くには病状や悩みに共感する姿勢が大事と教えられました。医師になって20年以上たった今も道半ばであり、改善していきたいと思っているところです。
ところで当院にはちょくちょく
・ハチに刺された人
・ムカデに刺された人
・犬に噛まれた人
・猫にひっかかれた人
など、いろいろなケガの人が受診されます。
どれも痛そうです。もちろんそれぞれ痛みを想像し診察に臨んでいるわけですが、それぞれのケースごとに本当に深い共感ができているのでしょうか。
(ムカデなら経験がありますが、ほかは残念ながらありません。うさぎに咬まれたことはあります)
ハチとムカデと犬、猫で、痛みの強度・持続力・ダメージは異なるはずです。
共感力を向上させるためには、実際に経験してみるのが早いですがそういうわけにもいかず、またそれが珍しい動物や昆虫ならなおさらです。
・サソリに刺されたら
・タランチュラに刺されたら
・オニヒトデの棘が刺さったら
・ハネカクシに体液をかけられたら
・ピラニアに噛まれたら
はたして深い共感ができるのでしょうか?
そんな私に最高の教材がAmazon Prime Videoで公開されています。
「キング・オブ・ペイン -最強の痛み決定戦!-」
二人の被験者が実際に受傷してみて、痛みの強度・持続力・ダメージの3項目それぞれを10点満点で評価します。日本だと企画が全く通らなさそうな最高のドキュメンタリーです。
皮膚科専門医試験に必ず出るハネカクシ(アオバアリガタハネカクシ)も登場します。
受傷後の血圧・脈拍変動なども測定されており、また受傷後の傷の経過も撮影されています。
なんて素敵な番組なのでしょう。番組にかかわったすべての人に感謝と尊敬の念をもちながら、毎晩少しずつ見ています。
全身症状が出ていたら皮膚科クリニックで対応できることはないのですが(すぐ救急を受診しましょう)、少なくとも視聴前よりは各動物・昆虫の傷と痛みについて理解が深まりました。
アマゾン生息のサシハリアリに刺された患者さんには以前と比べて共感力が上がっているはずです。
アクセス
地下鉄堺筋線・谷町線 南森町駅
JR東西線 大阪天満宮駅 3番出口 徒歩2分
〒530-0041
大阪府大阪市北区天神橋2丁目北1-21
八千代ビル東館1階