院長です。
スポーツや勝負では条件戦と呼ばれる状況になることがあります。
何試合か争った上で順位を決める場合（NPB、Jリーグ、Bリーグ、Mリーグなど）、
ラスト数試合の段階になると、優勝のためにはどのような条件で勝敗をこなす必要があるのか、が大事になってきます。

1試合ごとの勝負だけではなくなるわけですね。
条件戦はより一層の楽しみを観戦者に与えてくれます。

さて、この話は皮膚科には関係ないように思われるかもしれませんが、
外来診療では条件戦と似たような状況になる患者さんに遭遇することがあります。

「参加予定の試合や大会でドーピング規定があるので、使える薬に限りがある」

「長期間、船に乗るので、この1ヶ月は通院可能だがその後数ヶ月は受診できない」

「大阪には短期滞在されているが、離島にお住まいなので今後の通院は期待できない」

マイルドな条件ですと
「週末までにこのニキビを治したい」
などもそうですね。

このような条件があるなかで、
皮膚科領域のさまざまの症状に対処しなければならないのです。
私だけかもしれませんが、この状況は燃えます。
標準的な治療や処置に加えて、条件を加味して自分の引き出しから診療をアレンジするのです。

条件をクリアするために患者さんにも協力していただくことも多々あります。

たとえばごくごく一例ですが
「船」のケース 　　　→　通える1ヶ月はできる限り通院
「離島」 のケース　　　→　オンライン診療（当院ではLINEドクター）を活用していただく
「週末まで」 のケース　→　応急処置のみ実施し、後日に再診および根本的な治療を改めて実施
などのような対処を行います（状況によってはこの通りではないときもあります）。

このように、受診される際に譲れない条件がある方は事前にお申し出いただけますと幸いです（問診票にご記入ください）。

可能な限り対応できるようにします（もちろんできないこともあります）。

余談ですが、
「忙しいので薬を多めにほしい」というご要望について。

症状が好調に安定されている方はもちろん長期処方可能ですが、

つらい症状を頻繁にくり返しているような方には、ご自身のお身体の状態と向き合うことの大切さについてその都度ご説明しております。