「足がちょっとかゆい！」

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「水虫かも！？」

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「薬局で水虫の薬を買ってきた。塗って治すぞ！」

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「余計かゆくなってきた。塗る前よりひどくなった。ジュクジュクだ！」

皮膚科クリニックでよく遭遇するエピソードです。

だいたいは水虫薬に対するかぶれ（接触皮膚炎）※なわけですが、ちょっと注意が必要です。

なぜなら

①もともと水虫ではなく、かぶれ単独の場合、と

②もともと本当に水虫もあり、それにかぶれが加わってしまった場合

があるからです。

どちらのケースでも、まずかぶれの治療から始めますが、

②の場合はその後に水虫の治療も必要なのです。

ですので、一度の受診ですべて解決とはいかず、何回か通院してもらい水虫の検査を実施したうえ、どちらのケースなのかを確認します。

ちなみに医師の処方する水虫薬にも、かぶれ（接触皮膚炎）のリスクはどうしてもあります。

処方薬と市販薬で成分が共通するものもありますので、

過去に使用した市販薬の名前を教えていただけると皮膚科での診療にとても役立ちます。

※全例が抗真菌剤の成分にかぶれているわけではなく、一緒に入っているかゆみ止めの成分にかぶれていることも多いです