院長コラム
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節約モード
院長です。今回はぬり薬の在庫管理の話です。
アトピー性皮膚炎や水虫、慢性にきびなど、ある程度の長期間ぬり薬をつけないとならない患者さんには、在庫管理が必要になります。
「手元にどのぐらい薬があるのか」
「その量でいつまでもちそうか」
ここで問題なのが、飲み薬と異なり、
ぬり薬は使う量をいくらでも調節できてしまう点です。
「豪快にたっぷり塗る」
「慎重に薄く塗る」
「病変全部に塗る」
「ひどいところだけ塗る」
など、塗り方の違いで消費量は格段に変わってきます。
忙しくてなかなか受診できない患者さんの中には、
薬がなくなってくると節約しながら薬を使ってしまう方がおられます。
「慎重に薄く、節約しながら塗る」わけですね。
(私はこれを「節約モード」と呼んでいます。)
もちろん節約すると「長持ちする=時間を稼げる=次の受診を先延ばしにできる」ことになります。
そうなってくると、ときには、
「節約モード」
⇒「次に受診するまで時間を稼げる」
⇒「適切な量を塗ることができず、症状は徐々に悪化する」
⇒「診察時には毎回、だいぶ悪化した状態になっている」
⇒「診察した医師は悪化した状態を見て、
・薬剤が合っていないのか
・自宅での塗り方が悪いのか
・他の要因があるのか、
正確な評価が出来ないままになり」
⇒「治療方針やアドバイスの精度が上がらないままになる」
というような、悪循環に嵌まってしまうこともあります。
それでは「節約モード」にならないためにはどうしたら良いでしょうか?
私からのオススメは
「薬があと2~3本になったら受診する」
「5週間に1回受診する」
など、ご自分の状況に合ったルールを設定しておくことです。それでうまくいかない場合は適宜ルールを変更します。
こうやって手元に薬が十分ある状態を常に維持できれば、良い治療効果が期待できると思います。
(※もちろん薬剤には副作用はつきものなので適切な使い方が大前提です。
「在庫がある」⇒「不適切な使い方をする」⇒「副作用がでる」も避けないといけません。)
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