

院長コラム
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粉瘤の悪臭:皮膚科医が向き合う「ニオイ」の正体
こんにちは、院長です。
デキモノが赤く腫れて、つらい痛みを感じていませんか?
もしかしたら、それは粉瘤(ふんりゅう)かもしれません。
粉瘤は皮膚の中に袋状のデキモノができ、その中に垢(あか)や皮脂がたまる病気です。
普段は無症状ですが、炎症を起こして腫れ上がると、強い痛みを伴うことがあります。
この「赤く腫れた粉瘤」は、袋が破れて膿がたまっている状態です。
この状態では、バラバラになってしまった袋をすぐに取り除くことは難しいため、
まずは、たまった膿を出す切開排膿(せっかいはいのう)を行います。
部分麻酔をしてから皮膚を小さく切開し、膿を出して痛みを和らげます。
(後日、赤く腫れていないときに、粉瘤の袋を取り切りましょう)
「処置の時に、すごく変なにおいがするって聞いたんですけど…」
患者さんから、そう尋ねられることがあります。
実はその通りで、粉瘤の中身は非常に強い悪臭を放ちます。
このにおいの正体は、
酪酸(銀杏のようなにおい)、
イソ吉草酸(蒸れた足のにおい)、
メルカプタン(腐ったタマネギのようなにおい)
といった物質です。
ニオイのある皮膚疾患の中でもトップクラスの強さで、処置をする私たち皮膚科医にとって、このにおいはある種の「洗礼」のようなものです。
当院では、患者さんのつらい症状を少しでも早く和らげるため、
ご希望があれば初診当日の切開排膿を積極的に行っています。
痛みに耐え、不安な思いでいらっしゃる患者さんのために、私たちはこの「ニオイとの戦い」にも日々、真正面から向き合っています。
ご自身やご家族のデキモノが気になる場合は、我慢せずにいつでもご相談ください。私たちがお力になります。
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