院長コラム
今から行く オンライン診療
LINEドクター
イオウ・カンフルローション
院長です。
私も副院長も2003年に医師になりましたので、はやいもので21年が経ちました。
その間、さまざまな新薬が発売されました。
そのなかでも慢性ニキビの外用治療はだいぶ様変わりしました。
現在、慢性ニキビによく用いられているのは過酸化ベンゾイル製剤(ベピオ、デュアック、エピデュオ)です。
少し前に登場したディフェリンもまだまだ主力です。
このあたりの薬剤で慢性ニキビの大半はコントロールできるため、他の薬剤を使う機会はめっきり減ってしまいました。
しかしうまくコントロールできないケースももちろん出てきますので、その場合は他の薬剤で対処しなければなりません。
最近の治療薬を試しても不調に終わった場合、
私(院長)はイオウカンフルローションを処方することがあります。
イオウカンフルローションは私が医師になった2003年時点で唯一ピーリング作用をもつ薬剤で、選択肢が少なかった当時のにきび治療では重宝しました。
おもにイオウのもつ、抗菌作用と角質軟化作用によりニキビを改善します。
抗菌作用はアクネ菌に有効ですし、角質軟化作用により毛穴のつまりに効果を発揮します。
イオウカンフルローションは、いま調べてみると販売開始は1977年と古い薬なのですが、
この2つの作用を併せ持ちますので、意外と効果を期待できる場面が多く、いまでも使っています。
注意事項としては
・イオウの粉を含むローションなので、硫化物に由来するニオイが少しある
・さらっとしたローションなので塗るのに少し工夫がいる
・イオウの粉が黄色いので、付着した枕などが黄色くなることもある
という点でしょうか。
注意点の多い薬剤ではありますが今でも無くてはならないお薬のひとつです。
アクセス
地下鉄堺筋線・谷町線 南森町駅
JR東西線 大阪天満宮駅 3番出口 徒歩2分
〒530-0041
大阪府大阪市北区天神橋2丁目北1-21
八千代ビル東館1階