院長コラム
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慢性じんましんはほとんど原因不明!
院長です。
以前書きました通り、副院長は慢性じんましんを長年患っていますが原因不明です。
ストレスなどと連動はしますが、本当の原因は不明です。
じんましんは
- アレルギー性のもの(←一般の方が一番イメージしやすいタイプですが少数派です)
- 非アレルギー性のもの
に分かれます。
ほとんどが非アレルギー性であり、
・ストレス刺激
・発汗刺激
・アレルギーではない食物刺激
・寒冷刺激
・摩擦や圧迫などの物理的刺激
・日光刺激
など、患者さんごとに誘因となる刺激・状況が分かれます。
実をいうと私(院長)もイネ科の牧草(飼っているウサギのもの)を素手で触ったときに手にじんましんがでるときがあります。もともとイネ科のアレルギー検査は陽性なのですが、症状が毎回出るわけではないので物理的刺激によるものかと判断しています(アレルギー性も否定はしきれません)。
このように患者さんそれぞれ「どういう状況でじんましんが出やすいのか?」は推測・分類はできます。
しかしながら、患者さんが一番知りたい「なぜ、そういう体質になったのか?」という根本的理由は2024年現在まだつきとめられていません。
必然的に「もとの体質に戻る根本的な治療」ももちろん存在しません。
ここで一番大事なことをお伝えしたいのですが
「原因がわからない」=治療が無い?
これは誤解です。
治療はたくさんあります。
膨大な科学的証拠(エビデンス)を取り入れた蕁麻疹診療ガイドラインにのっとり、投薬で蕁麻疹の症状をおさえ、緩和・管理していくのが現在のじんましん治療です。
「症状を抑える薬」は種類も豊富で、難治性の場合でも薬の変更・増量や組み合わせなどでなんとか症状を緩和できることが多いのです。
(じんましんの原因がわからないままなのに)これは割とすごいことなのではないのか、と私はいつも思っています。
ですので、1種類の薬があまり効果を発揮しない場合に
「薬も効かない」「原因もわからない」と悲嘆せず
「(原因はわからないけれど)別の薬もあるらしい、増量できる種類の薬もあったり、複数の薬剤を組み合わせしたりする治療もあるらしい」と思っていただけると幸いです。治らないからと言って諦めずご相談ください。
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