

院長コラム
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ヴァンパイアが患者さんだったら(皮膚科ハロウィンシリーズ)
副院長です。皮膚科ハロウィンシリーズ第二弾を書きたいと思います。
第一弾でも書きましたが先日USJのホラーナイトに行きました。
そこで闇夜に照らされたヴァンパイアと目が合い、彼の青白い頬に黒い斑点がたくさんあることに気づきました。
この黒い斑点は何なのか?皮膚科医として気になるテーマです。
まず頭に浮かんだのは「脂漏性角化症(加齢によるイボ)」です。
しかしヴァンパイアの顔をもう一度よく観察したところ、隆起がないのでイボではなさそうです。
あれこれ考えたところ皮膚壊死(を伴う皮膚潰瘍)が一番妥当な診断に思えます。部分的に皮膚が死んでいるということですね。
彼の皮膚壊死を治すにはどうしたらよいのか?
通常であればフィブラストやゲーベンなど、深いヤケドやキズ用の薬を使ってガーゼで覆う処置をすることが多いですが、ヴァンパイアの場合、血流が悪いので全く治らなさそうです。(血流不全があると軽い傷でもなかなか治りません)
ヴァンパイア 「先生・・・あのう僕、もう半年通院してるんですけど…」
副院長 「そうですよね。深い傷の場合、総合病院の形成外科にご紹介して植皮手術を検討するという方法もあるのですが、血流不全があると手術のキズがくっつかないので手術してくれないと思います。病院では陰圧閉鎖療法というのもありますが、なんせヴァンパイアさんは血流が悪いのでキズがなかなか治らないでしょう。」
ヴァンパイア 「そうなんですか・・・血流って体質的なものなんでしょうか・・・」
副院長 「そうですね。人間ですと病気や加齢で血流不全になる方が多いのですが、ヴァンパイアさんの場合は体質的なものが大きいですね」
ヴァンパイア 「そうですか・・・」
という会話が予想できます。彼の顔の壊死を治すのは非常に厳しく、診察室も暗い雰囲気になりそうですね。想像するだけで暗澹たる気分になります。
USJのショーが盛り上がるのを横目にこのようなことを考えてしまう皮膚科医という生き物は、実はヴァンパイアより珍妙な生き物かもしれません。そんなことを考えたホラーナイトの夜でした。
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